ESTAで拒否になった場合など
アメリカへの渡航に際して、通常、日本国籍であれば、査証免除とされているので、VISAを取らなくても、入国時に観光での滞在が90日付与されるのですが、そのためにあらかじめ、ESTA(電子渡航認証システム)での申請が必要となります。
しかし、中にはESTAで拒否されたり、最初からビザの取得を求められる場合がございます。主な理由としては
以前の渡航歴で、過去にアメリカに中長期の滞在していて、税金滞納など、何かしら問題があった方、または、オーバーステイなど不法滞在していた場合、ビザ拒否歴:過去にアメリカのビザ申請が拒否されたことがある場合、アメリカだけでなく、日本において犯罪歴がある場合、特定の国への訪問歴:イラン、イラク、シリア、スーダン、リビア、ソマリア、北朝鮮への訪問歴がある場合、これらの理由に該当する場合は、非移民ビザが必要となる場合がございます。その場合、ネット上で申請をしていくことになり、指定の面接日にアメリカ大使館・領事館へ本人が出頭して面接・指紋採取を行います。ちなみに14歳未満または80才以上で、非移民ビザを申請する方は、面接の必要はありません。
どうやって申請するの?
具体的に申請の方法をご覧いただきます。
アメリカのビザを申請するためのインターネットでの手順は以下の通りです。
まずは、「アメリカビザ 大阪」と検索サイトに入力して、大使館のHPを開きます。
日本にいるアメリカ人の手続きのものから、最近の大使館の記事など様々なものが載っておりますが、まずは!英語が読みづらいので、グーグルクロームをつかっておられる方であれば、サイトの自動翻訳機能を使い日本語表示にします。右上の文字のマークみたいなところをクリックして日本語を選びます。これで読みやすくなりました。ビザ申請の種類を確認。まず、自分が申請するビザの種類を確認します。短期の観光やビジネス目的であれば、B1/B2ビザが該当します。他も数多くのビザがあるのですが、今回は、私が手続きをおこなった案件で、日本在住の外国人の方や、帰化した日本国籍の方、日本において犯罪歴がある方に絞って、観光ビザのB2を説明させて戴きます。
何個かの選択肢を選んで進みながら、観光ビザのB1/B2ビザを選択していきます。
DS-160フォームの記入
オンラインでDS-160フォームを作成していきます。これはビザ申請のための基本情報を入力することになります。指示に従って、個人情報、旅行計画、親族情報、仕事内容などを入力していきます。記入する詳細については、数が多いの割愛させて戴きますが、おおよそ、他の国のVISA申請も含めて、本人だけでなく、親や親族にテロリストや注意人物がいないかを用心している内容が多いかと思います。こちらのDS160フォームでの特徴でもある注意点があり、お伝えいたしますと、こちらの申請フォームは完成までに90分ほど掛かります。途中まで進めたところで違う用事などして20分以上放置していると「タイムアウト」となり最初からやる羽目になりますので、頻繁に「SAVE」ボタンを押しながらDS-160の作成をしていくようにしてください。しかし、その他、予期しないことでエラーとなることがあります。完成後、申請ボタンを押す前にページの内容を確認する事をお勧めいたします。入力した内容は、アメリカ大使館・領事館へ送信されます。代わりに印刷した受付票というものを面接当日に持っていくことになります。
添付書類の作成
添付書類の作成(HPには補足書類オプションと記載されています)日本在住の外国籍の方は、在留カードの写し、その他に日本人の配偶者等であれば、住民票や日本人と婚姻していることが分かる戸籍謄本をなどが必要です。その他、過去に犯罪をおかした方などは、検察庁にて判決調書を取っていただきます。これはどういった犯罪を過去に犯したのかを証明するためです。あとは家族からのレターと言われるお手紙で、申請者を渡航させても問題ないことを書き下ろした嘆願書みたいな文章などを提出しましょう。そして、これらの全ての書類は英語に翻訳したものを原本と共に提出いたします。なお、こちらの添付書類に関しては、申請のキモになる部分とは思いますが、今回の申請時に提出したものを列記しただけで、大使館(領事館)のHP等で指定されている訳ではありません。実際に申請される場合は皆様の判断と責任で提出してください。
面接の予約
面接予約システムを使って、アメリカ大使館または領事館での面接を予約します。
DS160フォームは、申請書を作成するためのシステムですので、申請には、アカウントを別に作成する必要があります。アカウントは、メールアドレスと紐づける必要があります。
アカウントを作成して、DS160の10桁のバーコード番号を入力し、申請料として185ドルを支払うところがあります。私の申請時は、(換算レート1ドル150円で計算されておりました)27,750円くらいとなりますが、円安が続くともっと高い料金となります(涙)。こちらは、説明で相互主義と書いており、アメリカ人が日本へのビザを取得する時に支払う料金も同じようです。
あと、VISAが発給されると預けたパスポートにVISAが貼られます。そのパスポートを取りに行くのか、郵送で返却してもらえるのかを選べますが、ほとんどの方は、郵送を選びます。郵送代として3410円が別に必要となります。すべて、クレジットカード払いとなります。
続いて、面接予約日時決定画面では、パスポート番号・DS-160の10桁のバーコード番号・先ほど払ったビザ申請料金受領番号を入力すると、日時が選択できる画面に移動できます。都合の良い日時で予約を確定します。
面接の際に、必要な書類は以下の通りです。
パスポート原本(有効期限が渡航予定日から少なくとも6ヶ月以上あるもの)
面接予約確認ページの印刷したもの
規定の証明写真
外国籍の方、犯罪歴のある方は、取得した書類や作成した書類とそれぞれの書類の英訳した書類を持参いたします。
大使館、領事館には、パソコンなど持ち込めないものが記載されており注意が必要です。
当日、持ち込み禁止のものを持っていた場合、駅のロッカーに入れに行くように促されます。
あらかじめ、持ち物を確認してから行くようにしましょう。
指定された日時に大使館または領事館に伺い、面接を受けます。面接では、渡航目的、滞在期間、帰国の意思などについて質問されます。
あと、両手の10本の指紋採取などを行います。
こちらで、過去の犯罪歴などセンシティブな内容であったとしても、拡声マイクではないですが、周りの皆にも聞こえる音量のマイクで、赤裸々に内容が語られます。申請者には、あらかじめ、覚悟するように伝えています。
そしてビザの受け取り
面接後、ビザが承認された場合、パスポートと共にビザが郵送されます。ビザの受け取りには数日から数週間かかることがあります。
申請者の方は、まず自分には何が必要かを確認して申請する事が大切です。ビザの種類が多く提出書類が変わるので申請時には、プロである行政書士事務所へ依頼されることをお勧めいたします。